B-HOT VOICE STUDIO  SINCE 2004
VOICEVOICE 

VOL. 111    2024年 5月

春らしい春を感じないまま梅雨を迎えそうな気配ですね。せめて気分だけでも春

のように晴れ晴れとしたいところです。体調管理はしっかりと!

 


-VOICE-

『1970 年代の名盤、日本語でジャズ、コロナ禍での活動休止、そして 7 度目の結婚式』

浦野友彦


 

私は現在で 55 歳ですが、2013 年 9 月(45 歳の時)に、この VOICE VOICE (Vol.47)に当時までの私

の音楽史に関して寄稿させていただきました。(前回までのあらすじ)1982 年(14 歳)よりバンド活動

を開始。1988 年、大学に入ってからはソウルミュージックや自作曲のボーカル(時々ギター)をやり

つつ、ベーシストとしてはジャズやフュージョンのベースを弾いておりました。2010 年ミヤマ先生

のレッスン開始後、2012 年に同じ門下生の菅原悦子さん、桜井紀子さんと浅漬けトリオ(仮名)を結

成し 3 人ボーカルでのライブを開始しました。

 

中学から大学にかけて色々なアルバムを聴きました。中でも私が大学 3 年生の時に発表された

Mark Murphy の What a Way to Go (1990 年)は衝撃的なアルバムでした。ボーカリストとしての表

現力がずば抜けていて、私の大学時代のアイドルとなりました。(彼がヴォーカリーズという分野を

発展させた 1 人であることを後に知りました)。すぐに昔のアルバムを深掘りするようになり、Sings

(1975 年)、Stolen Moments (1978 年)、Bop for Kerouac (1981 年)の 3 枚のアルバムは生涯好きなアル

バムとなりました。1970 年代後半のジャズやフュージョンのアルバムは 1 枚の LP の中に素晴らし

いミュージシャンがたくさん参加していて豪華絢爛、魑魅魍魎(?)、今も大好きです。大学当時はこ

れらの曲を歌うことは無かったですが、2017-2018 年頃にミヤマ先生とのレッスンの中でこれらアル

バムの中の Bebop Lives と Empty Faces の 2 曲を教えていただき、実際にライブでも歌えることが

できたのは大きな思い出となりました。今は亡き(2015 年没)Mark Murphy ナンバーはボーカル曲と

してはスタンダードになっていない名曲も多いので、これからも取り組んでいきたいと思っており

ます。

 

2018 年 10 月には「日本語でジャズ」というイベントで歌いました。NY 在住のピアニスト、クニ

三上さんが一時帰国した時にスタンダード曲に日本語歌詞を付けて歌ってみるというイベントです。

クニさんから私に与えられた曲の一つがビッグバンドの定番曲として有名な Count Basie の Corner

Pocket でした。ビッグバンドが奏でる 1st リフ、2nd リフ、3rd リフ全てに歌詞を合わせており、こ

の曲に歌詞をつけて歌うことは、今まで誰もチャレンジしたことのない試み(日本語版ヴォーカリー

ズ?)だと思いました。このイベントに際し、ミヤマ先生からレッスンを快諾していただき、日本語

の表現方法に関してもたくさんのアイデアをいただきました。Corner Pocket 以外にもこの時にマス

ターした日本語ジャズ曲がもう 2 曲あり、自分のライブで今後公開したいと思っております。

 

ミヤマ門下生で結成した浅漬けトリオでも 2019 年 10 月に Corner Pocket(英語版はないと思いま

すが、)日本語版を歌い、観衆を前にさらなる飛躍を三人で誓ったのも束の間、2020 年初頭よりコロ

ナ禍に巻き込まれてしまいました。私の仕事は高齢者診療で常時 200 人程度の患者さんを診察して

いるため、人前での音楽活動を行うことはできず、レッスンを含めて長期休養に入ります。たまに

施設利用者が歌う演歌のバックバンドとして北国の春(1977 年)や奥飛騨慕情(1986 年)などのベース

を弾くくらいでした(演歌の演奏も楽しいです)。もともとインドア派なので家で酒飲んだり、1970

年代のレコードを聞いたりして過ごしていたらあっという間に 3 年半が経ってしまいました。

 

のんびりしていた 2023 年 6 月、中学時代の同級生から突然連絡が。”結婚式でライブやってくれ

ない?”とのこと。55 歳の同級生がまさかの初婚で、しかも披露宴でのライブのお誘いでした。思

い起こすと、音楽をサボっていると何故か結婚式ライブのお誘いが来ることがたびたびあり、今回

で 7 回目になります。一生に一度と思われる、そのイベントに歌のご指名をいただけるのは本当に

名誉なことですが、サボっていたのでクオリティを一気に上げねばなりません。以前から交流のあ

ったミュージシャンに連絡しピアノとベースと私の歌とギターのトリオ編成で準備を開始すると同

時にミヤマ先生のレッスンも再開しました。その勢いで浅漬けトリオも再結成。2023 年 10/9 に六本

木リッツカールトンで結婚式ライブ、10/17 に銀座シグナスで浅漬けトリオライブを連続で行いまし

た。結婚式では新郎のリクエストで高橋真梨子、八神純子、世良公則、野口五郎といった憧れのシ

ンガーの曲を歌いました。特に野口五郎の Last Joke(1979 年)というアルバムの 1 曲、”君こそわが

青春”をライブで歌えたのは良い思い出でした。Last Joke は Larry Carlton(g)、James Gadson(ds)、

Tom Scott(ts)、David Sanborn(as)、といった豪華なミュージシャンが参加した野口五郎が残したク

ロスオーバーの名盤で、これも学生時代によく聴きました。銀座シグナスでは世良公則のあんたの

バラード(1977 年)や学生時代によく聴いた Al Jarreau の名盤 Look to the Rainbow(1978 年)の 1 曲

Better Than Anything を歌いました。浅漬けトリオは寸劇(コント?)も取り入れ、私は私で自作のオ

リジナル曲も歌ってますので、ますますノージャンル化しております。そんなこんなでアフターコ

ロナの 2024 年以降もミヤマ先生のご指導のもと、大好きな 1970 年代名盤の影響を引きづりつつ、

のんびり色々とやっていこうと思っています


#インフォメーション

新居恵美:

●5/12(日) ヴォーカルセッション

  Open 12:45 13:00-16:00

  朝霞台りとるかりんホール

  川畑淳 Pf 新居恵美 Vo&司会進行

  参加費 3,500 円(飲食は持ち込み制)

 

●6/9(日) ヴォーカルセッション

  Open 12:45 13:00-16:00

  朝霞台りとるかりんホール

  岩ア千春 Pf 阿部泉 Ba 新居恵美 Vo&司会進行

  参加費 3,500 円(飲食は持ち込み制)

 

●6/22(土) ライブ

  Open 18:00 19:00-21:30

  赤坂トナリテ

  新居恵美 Vo 細野義彦 Gt 鉄井孝司 Ba

  MC 予約 2,500 円/当日 3,000 円 + TC 1,000 円+ オーダー

今月のわたし

▽たいやすい季節がやってきた!! 石田真弓  ほどよい湿気!

 

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a・・・ミヤマこころの声

 

ミヤマひと言アドバイス

岩田京子さん      見えてきたコツを自分のものにするのがここからの課題です。これで大きく変わりますよ。

大石めぐみさん     曲調や詞の内容が違えば表現方法も違うはずです。自分なりに考えてうたってみましょう。

Ami さん         メロディの意味を考えてみましょう。作曲家の意図を汲み取り、その上でどうするかです。

はまのぞみさん     自分のタイムをキープしましょう。どんなテンポでもゆったり取ることが基本になります。

SARA さん        自分がリーダーのライブは、自分がその日一日をプロデュースするという姿勢が大切です。

sihosiho さん      問題なくスムーズに進んでいます。新曲、復習曲に拘らず練習したい曲を選んでください。

石田真弓さん      着々と進歩していっていますから、自信を持ってこの調子で練習を続けていってください。

新居恵美さん      各曲を自分自身で積極的に掘り下げてください。何を伝えたいのかクリアにしてください。

松田芳枝さん      高音域を少し抜いた感じで出すやりかたも使ってみましょう。ピッチも合わせやすいです。

Mackey さん       パターン化を避けるためにはインプットが必要です。ジャンルに拘らず聴いてみましょう。

桜井紀子さん      どの音も音圧が同じになってしまわないことが必要です。まず抜くところを作りましょう。

えみ子さん        母音を意識的に長く出してみましょう。それだけブレスがたっぷりしなくてはいけません。

玉井美知子さん     テンポキープをもっと意識して練習しましょう。テヌートで弾けるように練習しましょう。

菅原悦子さん      やわらかい表現をしたい時は特にですが、始めから大きく出さないようにしてみましょう。

丸田町かおりさん    うたう曲のイメージをしっかり持ちましょう。その上で設計図を描いてうたうといいです。

萩田早苗さん      フェイクのメロディはミスを恐れずに積極的にうたってみましょう。経験の積み重ねです。

杉山敬子さん      いい感じになってきました。あとはスペースをたっぷり取るようになるといいと思います。

Yuri さん        軽さと明るさを意識してうたうと、速いフレージングが楽にできるようになると思います。

lili さん         どんどん新しい曲を練習していきますが、たまに以前の曲を復習してみるのもいいですよ。

すたんざさん      ピッチ、音程、発音をひとつひとつ丁寧に確認しながら練習する習慣を身に付けましょう。

ヒロさん         ひとつのフレーズの途中で切れてしまわないように、繋げる感覚を持ってうたいましょう。

ざくみさん        メロディをしっかり把握して、音に感情を乗せずにうたう、この 2 点を大事にしましょう。

マリピーさん       本当にうたいたい曲を徹底的に練習しましょう。それだけで説得力は段違いになりますよ。

局田奈都子さん     フレーズの途中の低い音で暗くならないように。フレーズの最後も明るく終わりましょう。

みどりさん        アクセントを付ける場所を間違わないようにしましょう。全部が同じ音圧にならないよう。

浦野友彦さん      フレーズの最後の音が下降してしまわないように、明るく高い所へ向かって終えましょう。

モカさん          レッスンがスムーズに進むよう準備をしてください。大事な時間を有効に使ってください。

Kannakuzu さん     息を吐いてうたうくせを取りましょう。ジャズだからと肩に力が入ってしまわないように。

Horihorri さん      全ての音が同じ圧にならないようにしましょう。抜くところを意識して作ってみましょう。

アヤコットさん      色々言われることは一々気にしないように。堂々と自信を持ってうたっていってください。

ドリーさん        高音域が出ないことは気にしなくて大丈夫です。他で充分補えますから心配しないように。

としこさん        魅力的な声をしていますよ。まずは発音とか発声とか諸々必要な基礎的なことをしっかり。

 

 

                                                                                                                                      


                                                                                                                                                                                      



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