VOL. 90 2020 年 11 月
気が付けば今年はあと残すところ 2 ヶ月。何が何やらわけがわからないうちに一年が終わろうとしています。
2020 年、令和 2 年は記憶に刻まれる年になりそうですね。来年がどうなるのか皆目見当もつきません。と
にかく一日一日を面白く過ごすことだけを考えていこうと思います。
◆VOICE◆
『うたおたくをめざして』 Mackey
皆さんこんにちは!
親睦会にもほとんど出席していないので誰?という感じかもしれませんが、門下生となってから 14 年が経過し
ました。2回目の寄稿文、何を書こうか迷った挙句こんな内容に…。
長文となってしまい少々退屈かもしれませんがよろしかったらお付き合いください。
今から四半世紀前、セッションで知り合った方に、
“ジャズヴォーカルやりたいなら、美山夏蓉子さん知らないなんてモグリだよ!そこいら辺のジャズヴォーカルと
は違うの、英詞のオリジナル曲を作ったりしてすごくいいんだよ、やたらライブやる人ではないから見つけたら絶
対逃しちゃいけないよ”
と言われ、モグリは嫌だ!必ず聴きに行こう、みやまさんみやまさん…、
人の名前を忘れてしまいがちなのに、みやまさんというお名前はいつも心の片隅にありました。
それから数年後、遂にライブを聴きに行くことができました。前述の方の言う通りでした。
その日から私はモグリではなくなりました!
その10年後に、まさ かミヤマ先生にジャズヴォーカルを教えていただけるとは思ってもみませんでした。
教室とセッションに通っているうちに、少しずつちんまりですがお店でライブをするようになり、最初のうちこそ歌
える喜びがあったものの、次第に何かが違うと感じはじめ、でもそれもいつか解決していけるだろうと騙し騙し続
けていたのですが、これ以上無理だ!となってしまいました。
その理由は、実技の問題以外には、気の利いた世間話ができない ( MCに 苦情 ) 、知り合いが極端に少ない
( 集客力ゼロ ) 、歌いたいけど人前には出たくない ( 内向性強すぎ ) 等々…。
知人等のライブを観ても、なぜあんなに楽しそうに歌っているのか全くもって不思議で、どうして自分にはできな
いんだろう、何がいけないんだろうと、どんどん気持ちが塞ぎ込んでいき、何を見聞きしても色彩も光も感じられ
ない暗黒の隧道に入り込んでしまいました。
そんな中でもレッスンだけは続けました。
やる気があるのかないのかよくわからない駄目な生徒で申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、魂のこもった厳
しく細やかなレッスン、合わせて、ライブやアルバムでの変化し進化していく自在な演奏スタイル、そんなミヤマ
先生のエネルギー、そして時折かけてくださるお言葉だけが、唯一、私の心を刺激し続けました。
不毛と思われる自問自答を繰り返していたある日、こう思い至りました。
適性のなさというものは、今更、変えられるはずがない、それなら、寡黙に愚直にひとつのことを追求する、”おた
く”になりたい、いや違う、“おたく”に戻るんだ、と。
そうしたら、胸のつかえが下り、なんとも晴れやかな気分になりました。
もともと単に音楽が好きで好きで、ただレコードに齧り付いていただけ。
ひとりで過ごすその時間と、誰かと好きな曲の話をし合うことに充足感を覚えます。
ただし、今回は特に、自分の歌に焦点を合わせることにしました。
“おたく”ですから、もう周囲の言動、雑音は気になりません。
誰にマウントされようが、ひたすら自己の世界を構築することに集中するのが“おたく”です。
かのビル・エヴァンスも言っています、
“ Just go with truth and beauty , and forget the rest. ”
−自分のやるべきことだけをやれ、他は構うな。 ( ←私の勝手な意訳 ) と。
そうだ、罪悪感なく心の岩屋へ引きこもってもいいんだ!
仕方がない、これが私、なんだから。
…なーんて、寝言をぶつぶつ言っているうちに、世界中が大変な事態になってしまいました。
何かと不安な時代ではありますが、混沌とした新しい潮流の中にも価値のあるものも見つかるのではないかと
個人的には希望を失わずにいます。
やはり歌は聴いてもらわないことには上達もしないものだということは理解しています。
この先、自分なりに、音楽を歌を愛していく為の具体的な案を模索中です。
◇ 今月のわたし ◇
☆読書の秋、深夜の読書習慣で睡眠障害に #本間 望 私は深夜のアマプラ習慣!
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? ・・・ ミヤマこころの声
♪ ミヤマひと言アドバイス ♪
岩田京子さん 力みを取って、伸びやかにうたってください。母音を長く膨らませてうたいましょう。
大石めぐみさん フレーズの最後をたっぷりうたうのが基本ですが、場合によってドロップしましょう。
Ami さん 高音の「 i 」の発声でノドを閉めないように注意しましょう。明るいトーンが大事です。
山崎千晴さん 一拍ずつ頷きながらうたう癖を取りましょう。まずはノンビブラートで歌いましょう。
はまのぞみさん 状況は厳しいですけれど、自分の姿勢を貫いて、とにかくうたい続けていきましょう。
SARA さん スキャットは継続して練習してください。同じパターンの繰り返しにならないように。
sihosiho さん ブルージーな曲の雰囲気にも少しずつ慣れてきています。苦手意識をなくしましょう。
野地恵子さん スペースを意識するといいです。あわてて次のフレーズに入らずに休んでみましょう。
石田真弓さん 一音一音に軽くクレシェンドをかけてみると、平坦さが消えて流れがよくなりますよ。
新居恵美さん ダイナミクスをつけるためには母音の長さと膨らみが必要です。発声が鍵になります。
松田芳枝さん レパートリーが充実してきました。あとはテンポとリズムに幅をもたせるといいです。
Mackey さん 姿勢を直すことでほとんどのことが改善されます。あとは口の中の動きの活発化です。
桜井紀子さん いつライブが再開してもいいように、レパートリーを増やしておきましょう。復習も。
えみ子さん 大分間隔が開いてしまいましたが、すぐに勘は取り戻せます。新曲を増やしましょう。
玉井美知子さん 全体として母音が短すぎます。やりすぎと思うくらい伸ばしてうたって丁度いいです。
菅原悦子さん ポピュラー曲も違う味付けでうたうと新鮮に聴こえます。レパートリーにしましょう。
マキさん キャッチは以前より断然速くなっていますから、棚上げした曲でも再挑戦しましょう。
萩田早苗さん フェイクフレーズは毎回同じでなくていいのですが、練習としてやっておきましょう。
丸田町かおりさん 譜面に書いてあるタイミングどおりにうたわなくても構いません。歌詞に従うように。
本間望さん オンラインレッスン快調ですね。子音の発音は大げさなくらい強調した方がいいです。
石川美樹さん ちょっとハードルが高そうな曲も、継続して練習していればクリアできるものですよ。
YOU さん 低音域を出す時に下を向かないように。踵に体重をかけて後ろ奥に向けて発声します。
ざくみさん 間隔が開いてしまったので苦労するかもしれませんが、徐々に戻りますから焦らずに。
Yuri さん 口の中を首の後まで開けるような意識で広げましょう。鼻先に当てないように要注意。
lili さん フェイクを考える時はメロディを変えるよりも、タイミングを変える事を優先させて。
sari さん 母音をもっともっと長く出しましょう。「 h 」が頭につく単語の発声に注意しましょう。
富田節子さん ピッチというよりも、音程に注意しましょう。次の音への動きの連続がメロディです。
ヒロさん 裏から入る場合とオンで入る場合、どちらにも慣れておきましょう。歌詞によります。
平野佐恵子さん 指折りは努力が必要ですが、とても大事なことなのであきらめずにがんばりましょう。
空空さん ライブは必ず録音して自分のうたを客観的に聴くようにしましょう。これは重要です。