B-HOT VOICE STUDIO SINCE 2004
VOICE＆VOICE
VOL. 93 2021年 5月
毎日滅入るようなニュースばかりで、何一つ確実な情報が入って来ないことに
苛立ちが増すばかり。私たちのジャズを含め文化活動は苦難の道を余儀なくさ
れています。それでもやりたいからやり続ける。それだけです。私は6月に2
枚のCDを出すことにしています。今はその制作に追われています。前に向か
って進むだけです。
-VOICE-
『ポルトガル語の歌』 丸田町かおり
2020年、大晦日、例年どおり近くの神社にお参りに行った。人はまばらで、早速お清めの水で手洗いをと思
ったが、柄杓も水もない。なるほどコロナ対策だ。石畳の参道を進み、拝殿に来たが、何かすっきりしすぎて
異和感がある。お賽銭箱にはふたがしてあり、麻縄も鈴もない。奥の神様がよく見える。参詣後は隣の小さな
池に祀られている弁財天にも手を合わせる。弁天さまは芸事の神様だというので、芸事の道が開けますように
と。
お正月は、譜面はできているが着手していない曲をやってみることにした。その一曲、”More Blues”。英
語の歌詞を読んで不思議な気がした。思い描いていた曲のイメージと違ったから。何でも 「愁いはやめて、
家に帰る。放浪から戻り、家庭を築く」 と。私がこの曲に最初に出会ったのはポルトガル語だったので、ポル
トガル語の歌詞の意味を調べたら、自分のもとを去った彼女に帰ってきてほしい、そして一緒にやっていきた
い、という。個性的なメロディーラインからは何か訴えるものを強く感じた。私としては自分から去った者は帰ら
ないから新しい人を探すしかないと思うが、彼の切実な想いがあってこその曲調だとわかった。
ミヤマ先生のおかげでやっと歌らしくなってきたこの頃、これは弁天さまにお願いしたからかもしれないと気づ
いた。今年はお賽銭もなかったのに。神頼みによる運をこれでたいそう使ってしまったので、今後の人生が少し
心配ではあるが・・・
♪ミヤマひと言アドバイス♪
岩田京子さん 力まずに。これがポイントです。チャレンジ精神を大切にして場数を踏んでください。
大石めぐみさん ゆっくりじっくりいきましょう。目標があるのでそこに向けて計画的にやりましょう。
Amiさん 少しづつ4ビートと英語の関係が掴めてきていると思います。着実にやってください。
はまのぞみさん 自分の十八番を持っていると大きいですね。1曲といわず何曲かあれば力になります。
SARAさん 今の魅力はそのままに、その上にあと深いトーンを身に着けると表現に幅が出来ます。
sihosihoさん 子音、特にSを出す時は出そうと構え過ぎずに力を抜いて息を出すだけで大丈夫です。
野地恵子さん 以前やった曲でも新鮮な気持ちで取り組むと、新たな表現が見つかって面白いですよ。
石田真弓さん どんどんバラード曲がよくなっていますよ。焦らずゆったり構えてうたってください。
新居恵美さん 子音を意識的に際立たせてみましょう。メロディラインやリズムがくっきりしますよ。
松田芳枝さん 次の音へポーンと飛ぶように出してみましょう。音程がはっきりして明るくなります。
Mackeyさん Mackeyさんにはもっと発表の機会を作ってほしいと思います。コロナ後を見据えて。
桜井紀子さん なるべくライブのチャンスは逃さずにやってください。練習の濃さも変わってきます。
えみ子さん しばらくは発声練習ができないので、以前の録音を聴いて思い出しておいてください。
玉井美知子さん 4ビートの時にチョコチョコしないためには、母音を今よりも長目にうたいましょう。
菅原悦子さん 力強い表現と繊細な表現と両方がライブ全体、1曲の中でもあると一味違ってきます。
マキさん 次の子音を少し早めに長く出しておくと、ぶっきらぼうな表現に聞こえずにすみます。
萩田早苗さん メロディのどんな動きにも対応できるように、運動と同じで繰り返し訓練しましょう。
丸田町かおりさん とにかく力まずにうたってみましょう。息を詰めてしまと母音が短くなるので要注意。
本間望さん まずはビブラート一切かけずにうたってみるといいです。これだけで変わってきます。
石川美樹さん 脱力してうたいましょう。発声もノリも、その他だいたいのことがうまく行きますよ。
YOUさん 今のうちにレパートリーを増やしておきましょう。スタンダード曲も練習しましょう。
Yuriさん フレーズの最後まで息が持つように、最初の方で声を使ってしまわないように要注意。
liliさん ジャズヴォーカルの音源をたくさん聴いてみてください。雰囲気が掴めてきますので。
富田節子さん 一つの音そのものよりも、次の音へのつながりをフレーズの最後まで意識しましょう。
MAYUさん オンラインの時は座ってうたっているので発声しづらいですが、工夫してみましょう。
ヒロさん 着実に進歩していると思います。特に4ビートのうたの感じが変わってきていますよ。
平野佐恵子さん 指を折ってうたうことに少しづつ慣れてきています。大事なことなので続けましょう。
空空さん 1日のライブの中にこれこそという曲を決めて、徹底的に練習してみるといいですね